喘息の特徴とは?どんな症状だと受診が必要? 喘息の基礎知識
喘息、という言葉はよく耳にしますが、具体的にどんな症状なのでしょうか。喘息の特徴をご紹介していきます。
1、喘息って何?
2、喘息を予防するには?
3、喘息の治療
4、こんな時は気を付けて
【喘息って何?】
咳が続いて喘息を心配される患者さん、親御さんも多いかと思います。
そもそも喘息とはどんな病気でしょうか。
正確には気管支喘息と言いますが、急に空気の通り道となる気管支が狭くなってしまい、「ヒューヒュー」「ゼーゼー」し始めて呼吸が苦しくなる状態(いわゆる発作)を繰り返す病気です。気管支喘息では、気管支に慢性的な炎症が起こっていて、この炎症のために簡単な刺激が入っただけでも、粘液(痰)が分泌されたり、気管支が狭くなってしまい発作が起こります。
そのため、炎症を治さない限りいつまでも発作が出現します。さらに、長く炎症が続いてしまうと気管支自体が硬くなって戻らなくなり、治療が難しくなります。そこで炎症を日ごろから抑えておくのが重要です。
【喘息を予防するには?】
喘息の悪化原因にはいろいろありますが、代表的な物は以下のようなものです。
原因を避けるようにすると良いでしょう。
- 風邪などの感染症 ・ダニやペットの毛など(吸入タイプのアレルゲン) ・天候や大気汚染
- 受動喫煙 ・激しい運動 ・カビ ・ストレス などとくにお子さんの場合は、体力をつけることも重要です。また肥満が増悪の原因となることもあります。
生活習慣にも気を付けましょう。
【喘息の治療】
それでも、喘息発作が出てしまうことがあると思います。
そこで薬を使用して発作が出ないようにコントロールします。喘息治療は発作が出た時に対応するのはもちろんですが、発作が出ないようにコントロールするのが大切です。
治療は吸入や内服を用います。発作がひどい時に使う薬と、状態が良い時に使う薬とがあります。重症の発作では入院して点滴や、呼吸器によるサポートが必要になるケースもあります。以前は死者が出ることもありましたが、最近では治療が進歩して、死亡に至るケースは減りました。
【こんな時は気を付けて】
大人の方であれば、自分である程度判断できると思いますが、お薬を使っても苦しくて発作が収まらない場合は、すぐに医療機関を受診してください。
お子さんの場合は、周りの人が判断する必要があります。以下、ご参考にしてください。
●強い喘息発作のサイン
小児
- 遊べない、話せない、歩けない、食べられない、眠れない
- 顔色が悪い、ボーっとして興奮している
- 強い「ゼーゼー」がある、ろっ骨の間がはっきりとへこむ、脈がとても速い など
乳幼児
- 母乳やミルクが飲めない、咳き込みで眠れない
- 唇や顔色が悪い、機嫌が悪くて興奮して泣き叫ぶ
- 激しく咳き込み嘔吐する
- 息を吐く特に強い「ヒューヒュー」「ゼーゼー」「ゼロゼロ」やうなり声がある
- 呼吸が速い・あらい、息を吸うときにろっ骨の間などがはっきりへこむ、小鼻が開く
- 胸の動きがいつもと違う など
街のクリニックでは、喘息治療も行っております。
普段の風邪から、生活習慣病(糖尿病・高血圧)、不眠・ストレス、禁煙外来など、日頃体調でお悩みのことがあれば、お気軽にご相談ください。
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